妊活や不妊治療というと、女性が中心になって取り組むものというイメージを持つ人も多いかもしれません。実際に、通院や治療の多くは女性の体に関わるため、どうしても女性側の負担が大きくなりがちです。
その一方で、男性として「自分にできることは何だろう」と悩む人も多いのではないでしょうか。私自身も妊活や不妊治療について調べる中で、同じような疑問を感じました。
男性は直接治療を受ける機会が少ない場合もありますが、夫としてできることは決して少なくありません。実際に経験してみると、日常生活の中でも意識できることがいくつもあると感じました。
この記事では、妊活や不妊治療を経験する中で「男性にできること」として意識したことを7つとNG行動について紹介します。
この記事は、以下の男性に向けた記事になります。
・これから妊活を始める男性
・不妊治療中の男性
妊活や不妊治療について理解する
まず大切だと感じたのは、妊活や不妊治療について知ることです。
どのような検査や治療があるのか、どのくらいの期間がかかる可能性があるのかなど、基本的なことを知っておくだけでも夫婦の会話が変わります。
特に不妊治療では、通院のスケジュールや治療のタイミングが重要になることがあります。男性側が何も知らない状態だと、妻が一人で抱え込んでしまうこともあります。
私の場合、妻がかなり先行して情報を調べてくれていたのでスムーズに内容を確認していくことができました。ここは前もって男性側から調べていくことも大切です。私の場合は妻先行でしたが、ご夫婦の関係性によって夫側先行で調べても大丈夫だと思います。
まずは妊活について一緒に調べたり、話し合ったりすることが、夫としてできる最初のサポートだと思います。一緒に調べていくことで、相手のことがよくわかるようになり、「こんなところは自分が調べた方がいいな」「こういう提案もしてみよう」などの考えが生まれますので、積極的に情報収集に参加されるといいと思います。
精液検査を受ける
妊活を始めたら、まず精液検査を受けることをおすすめします。
特にこれから妊活を始める方や、なかなか結果が出ない方は一度確認しておくと安心です。
妊活というと女性の検査が注目されがちですが、不妊の原因の半分は男性側にあるとも言われています。そのため、男性も検査を受けることが大切です。
最も一般的なのは精液検査で、精子の数や運動率などを調べます。精液検査を行う理由として、不妊の原因を探ることにあります。以下が具体的な理由となります。
・不妊の原因の約半数は男性側にも関係している
・精子の「数・運動率・形」は外見では分からない
・問題があれば早めに対策(生活改善・治療)ができる
「現状を正確に知り、最短で適切な対策をとるため」に必要な検査です。
検査自体は比較的短時間で終わることが多いですが、検査結果を受領するまでには病院によって、時間がかかることもありますので、余裕をもってスケジュールを組まれると良いと思います。
私自身も最初は少し抵抗がありましたが、検査を受けることで夫婦としての状況を客観的に知ることができました。数値を一緒に確認することで、自分がどのような状態なのか知り、次のステップを一緒に考えることができました。私が通っていた病院は大変人気であったため、検査はすぐに終わっても結果提示に待ち時間がありました。結果については先生が丁寧に教えてくれますので安心してください。最近では男性でも受けやすい環境が整っているため、過度に不安に感じる必要はありません。
精液検査については以下の記事でも紹介しております。


生活習慣を見直す
妊活では、生活習慣も大きく関係すると言われています。
例えば、
・睡眠不足
・過度な飲酒
・喫煙
・ストレス
・運動不足
・食事
などは、精子の状態に影響する可能性があるとされています。
すべてを迅速に完璧に変えることは難しいかもしれませんが、できる範囲で生活習慣を見直すことも男性にできることの一つだと思います。
幸い私はもともと、飲酒、喫煙はせず、週一回ですがテニスに通っており、生活上の乱れというのは大きくありませんでしたのでこちらはクリアできていたかと思います。一方で、寝つきがあまり良くない点やストレスについては日々仕事の中でコントロールしていかなければならないもので、業務量の調整、効率改善、早く寝るなどを通じて少しずつ改善していきました。
男性妊活におすすめの食事
精子の質は日々の食事に大きく影響されます。
特に以下の栄養素は意識して摂りたいポイントです。
- 亜鉛:牡蠣、牛肉、ナッツ類
- タンパク質:肉、魚、卵、大豆製品
- ビタミン類:野菜、果物
これらをバランスよく摂ることで、精子の状態改善につながる可能性があります。これらは食事からだけではなく、サプリメントを活用して摂取することも可能です。私自身も食事を意識するようにしてから、生活全体の調子が良くなったと感じています。
どうしても女性側の負担が大きいため、なるべく男性は体調を崩さず、いつでもサポートできる体を維持しておくことが重要と感じております。そのため最大限できることは取り組み、精神の余裕と体の余裕を持っておくことが大切だと思っております。
妻の体調や気持ちを理解する
不妊治療では、ホルモン治療や通院などによって女性の体調が変化することがあります。
体調だけでなく、精神的な負担も大きくなることがあります。思うように結果が出ないときは、不安や焦りを感じることもあると思います。
そうしたときに、話を聞いたり、気持ちに寄り添ったりすることも夫として大切な役割だと感じました。特別なことを言う必要はなく、「一緒に頑張ろう」という姿勢を示すことが大切なのだと思います。
私の場合、不妊治療中の薬の副作用やホルモンバランスの変化により、妻から厳しい「男性にはわからないよね。」といった大変ショッキングな言葉を受けることもありました。そのときそのときは大変ショックで、「ここまでやっているのにその言葉はないよね」「わからないなりからこその辛さがある」など思うことも多々ありました。しかし、不妊治療の中では、どうしても思っていないことを口にしてしまったり、吐き出すことのできない不安を言葉にすることで楽になる女性は多いと思います。そんなときに、「そうだよね、辛いね」と一言言えるような心の余裕をあらかじめもっておくことで、実際に厳しい言葉を浴びた時に対応できると思います。そういう旦那さんはきっと、奥様から信頼され、もっと一緒に協力できる仲になれると思います。
通院のサポートをする
可能であれば、通院に付き添うこともサポートの一つです。
すべての通院に同行することは難しい場合もありますが、重要な説明があるときや検査のときに一緒に行くことで、夫婦で状況を共有しやすくなります。
また、医師の説明を二人で聞くことで、治療の方針についても理解しやすくなりますので、私としては一緒に通院することはかなりおすすめです。
いくつかの病院に通った感想ですが、10組に3組程度夫婦で来院している印象です。もちろん必ず男性がいないといけないタイミングもあるので毎回来ているかはわかりませんが肌感はそのような割合でした。通院にはよっぽどのことがない限り私も必ず付き添うのですが、付き添うメリットとして、「医師の話を聞き漏らすことがない」というメリットが挙げられます。皆さんは病院に行ったときに、医師の話を覚えていますか?おそらく全て覚えている人はいないと思います。もし奥さんだけが医師の話を聞いた場合、二人に関係する話を全て記憶・記録して旦那へ話すことはかなり難しいです。不妊治療においては初めて聞く言葉ばかりで、一回聞いただけで理解するのもこんなんです。さらに一緒に話を聞くと、どちらかが質問をし、どちらかがメモをとり、などの役割分担も可能です。そのため一緒に話を聞いて理解を深め、助け合い、治療を進めていくことが大切だと感じました。
妊活と仕事のバランスを考える
妊活や不妊治療は、通院のタイミングやスケジュールが仕事に影響することもあります。
急に通院が必要になる場合や、予定を調整する必要が出てくることもあります。
そのため、仕事とのバランスをどう取るかも夫婦で話し合っておくことが大切だと感じました。
場合によっては、職場への伝え方や休みの取り方を考える必要があるかもしれません。
私の職場では、在宅勤務制度があり、好きなタイミングで在宅勤務にすることができる環境でありました。妻も通常は在宅メインで働いているため、その辺りの調整はしやすかったと思います。ただ、職場内でも「この日には出社した方がいいな」など思うタイミングはあり、なるべくその日には通院を入れないなどの工夫はし、妻と相談しながら通院のスケジュールを決めていきました。
夫婦で妊活に向き合う
最後に一番大切だと感じたのは、「夫婦で妊活に向き合う」ということです。
妊活や不妊治療は、どうしても先が見えにくいものです。順調に進むこともあれば、思うようにいかないこともあります。
そんな中で、どちらか一人だけが頑張るのではなく、夫婦で同じ方向を向いて取り組むことが大切なのだと思います。
男性にできることは決して多くないと感じるかもしれませんが、実際には小さなサポートの積み重ねが大きな意味を持つこともあります。上に記載した項目もそうですが、自分も一緒に子供を迎えるのだという気持ちを持つと、自然と体が動いたり、言葉が出たりすると思います。人ごとと捉えずに、この貴重な時間を一緒に乗り越えることで、子供と会えた時の嬉しさはかけがえのないものになると思います。
男性妊活でやってはいけないNG行動
男性妊活では「何をするか」だけでなく、何をやらないかも同じくらい重要です。
精子はとてもデリケートで、日常のちょっとした習慣で質が大きく変わります。
ここでは、実際に意識しておきたいNG行動をまとめます。
① サウナ・長風呂(精巣を温めすぎる)
精子は熱に弱いという特徴があります。
精巣は体の外にあるのも、温度を低く保つためです。
そのため
- 長時間のサウナ
- 熱いお風呂に長く浸かる
は精子の質を下げる可能性があります。
対策
- 入浴はぬるめ(38〜40℃)で短時間
- サウナは頻度を控える
② ノートPCを膝の上で使う
ノートパソコンは意外と発熱します。
これを膝の上で使うと、精巣を直接温めてしまう状態になります。
対策
- デスクで使う
- クッションなどを挟む
③ タイトな下着・ズボン
締め付けが強いと
- 通気性が悪くなる
- 温度が上がる
結果として、精子に悪影響が出る可能性があります。
対策
- トランクスなどゆったりした下着
- きつすぎないズボンを選ぶ
④ 喫煙
喫煙は精子に対してかなり悪影響があります。
具体的には
- 精子の数の減少
- 運動率の低下
- DNA損傷のリスク
妊活中は禁煙が強く推奨されます
⑤ 過度な飲酒
少量なら問題ないケースもありますが、
過度な飲酒は
- ホルモンバランスの乱れ
- 精子の質低下
につながる可能性があります。
対策
- 飲むなら適量(週に数回・少量)に抑える
⑥ 睡眠不足・生活リズムの乱れ
睡眠はホルモン分泌に直結します。
特に男性ホルモン(テストステロン)は睡眠中に分泌されます。
睡眠不足が続くと
- 精子の質低下
- 性機能の低下
につながることもあります。
対策
- 6〜7時間以上の睡眠を確保
- 生活リズムを整える
まとめ:まずは「やめること」から始める
男性妊活では、特別なことを始める前に
マイナスを減らすことが重要です。
まずは
- 体を温めすぎない
- 喫煙・過度な飲酒を控える
- 生活リズムを整える
このあたりから意識するだけでも、精子の状態は変わる可能性があります。
まとめ
妊活や不妊治療では女性側の負担が大きくなりがちですが、男性にもできることはたくさんあります。
今回紹介したポイントをまとめると、
・妊活について理解する
・男性側の検査を受ける
・生活習慣を見直す
・妻の体調や気持ちを理解する
・通院のサポートをする
・仕事とのバランスを考える
・夫婦で向き合う
といったことが挙げられます。
私自身もまだ妊活の途中ですが、男性としてできることを少しずつ考えながら向き合っているところです。
男性不妊の原因についての記事はこちら。
https://www.otoko-ninkatsu-log.com/male-infertility-causes/


